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2019.9月特別

コーヒープレイク会報2 0 1 9 ・9月 特別

お元気でしたか?

近年の猛暑と台風の影響で暑く、息をするのも苦しくなるほどの夏でした。

8月お盆の頃から子どもの心の問題、不登校、自殺予防の呼びかけと取り組みが行われています。子ども連の心の闇が深いこと、複雑な人間関係の中て生きていること、苦しかったら学校を休んていいよ、居場所があるよと。

その通り。

できればこの時期だけでなくいつもやって欲しい。でも、そもそも子どもがこんなにも行けない学校はどうな っているのか、教育行政がすることは何なのか。子どもが原因、家庭が原因だけじゃないでしょ。私は、もうーつ踏み込んてやってくれないかなあと少しイライラしていました。

でも、8月末に日本母親大会に静岡へ行き、スッキリして整理することがてきました。

「子どもの心によりそって」というひきこもり登校拒否・不登校と中心にした分科会に出ました。私のイチオシの広木克行さん(神戸大学名誉教授)が助言者てした。

 分科会の様子を紹介します。

今子どもがどんな環境で育っているのか

いじめは41万件。これはいじめを訴えた件数。いじめている子やそれに関わっている子の数は膨大である。不登校は14万人台。相談室登校や保健室登校、放課後登校な ど入れると中学校ては33万人。児童虐待て児相に通告された数は14万件。警察にはもっと多くの通告数がある。このように多くの子が苦しみ悩んているのに、社会問題にならない。30年くらい前、子どもの不登に親たちが「学校はどうなってるんだ!」と 学校攻撃をした。今は不登校と聞いても胸がドキドキしないのはどうしてしまったんだろう。そもそも不登校は学校に行けない子のこと。行きたいのに行けない子。精神的に困難。 しかし家庭に助けを求めてくれた子だ。これには勇気が必要で、命がけで助けを求めてくれた子だ。ハードルの高いことをしている子だ。

子どもが苦しんでいる学校

学校が劇的に変化している。学校では今「揃える」が重視。「靴を揃えるのは心を整えること」と。「喋ってはいけない」も。掃除の前に黙想、清掃中は黙働、終わったら反省。学習量が多いから宿題が多くてこなすのが大変。親は家てのんびりさせたいのに家も子どもを安心できる場ではなくなってしまった。

幼稚園のカウンセラ一

幼稚園にカウンセラーがいる!?800人の幼稚園て子どもに神経症が出ているので配置された。800人でどのように生活するのかと教えてもらったら、1時間目はお茶、2時間目は英語、3時間目は絵画、4時間目は算数、5時間目はスイミング。時間ごとに1コマずつクラスが動くので800人いても大丈夫なんだと。子どもは楽しければもっとやりたいと思う。それが幼児期の育ちだし、熱中する時間 も子どもごとに違って当たり前なのに、時間で切り替えて動く。「嫌だあ!!」という子には、「鬼から電話がくるJと怖がらせる。カウンセラーが必要なのも理解てきる。夕方帰る前には反省文を書く。ても、その幼稚園は入学希望が殺到していて、定員を 1000名まて広げたいとのこと。教育虐待という言葉があるが、学校教育の異変が幼児教育に波及している。

中高一貫校 エリ ー ト家庭に育つ子の苦労

受験勉強を「小学5年ては遅い」と7~8年前までは、 言われていたけど今は「4年からでは遅い、 3年からでは遅い。いや2年からしないと間に合わない」とも。低学年から放課後の楽しい時間がなくなっている。実は子どもの数が減ってきて教育産業が子どもを確保するために囲い込みをしているから。塾の先生に聞くと何年からてもそれに沿った教え方できるから「何年からでは遅い」ということはない。父母が自分たちの成功体験を子どもに押しつけて、 苦しんている子ども達がいる。 これも教育虐待。

子どもの育ちを学ぼう

「みんながよかれと思ってやっているけど、「子どものためって」何だろう。親が安心するためてはなく、子どもが生き生きと今を生きられることが大切。でも親を責められるだろうか。 「 学校でこの子はやっていけるのか」と不安になってしまう状況がある。 親の会や母親大会などで親が語り合うことが、 希望になっている。

引きこもりの子を父親が殺害した事件

我が子が不登校や引きこもりをして、 将来我が子は大丈夫なのかと不安になった方が多いと思うが、 不登校引きこもりなどは非社会的行動。 自分の心にたまった傷に対し自分に中に助けを求めたものであリ、 原則的に他者を傷つけない。暴走や非行をする反社会的行動ではない。ただ、親が理解してくれなかったということから、家の中のものを壊し、家庭内暴力や親への暴力へつながることがある。冒頭に話したように、子どもが家庭を選択してくれた。親を自分の気持ちを分かって欲しい相手として選んてくれたのだから、子どもが何を苦しんているのか、 何を分かってほしいのかと思っているのか考えよう。

学校は「学習する場」か「学ぶ場」か

本来教育の目的は、その子どもの人格の形成をめざすもので、そのために学ぶ場として学校があって、教師がいる。ても今は、勉強をしていい学校に行きいい職業につく、 そのための学校になっていないだろうか。同じ基準で育てて、社会または会社て役立っ 人材を作るための学校になっていないだろうか。物を揃えることがてきるとか、黙って作業することができるとか、人と同じペースて進むことがてきるとかは、エ場てちょうどよく働き、生産性を上げるための人材を育成していることだ。文科省が決めたことは大事なことだから、「これを学習させなさい。」と、子どもは「学習」している。子どもがゆっくりとじっくりと「学ぶ場」てはなくなっている。人材育成の教育では「〜をしたい」を育てられない。こんな状態だから、親は「子どもが自分の生を生きる」を見失わないようにしよう。 自分のしたいことを見つけける。r1want to something ~をしたい」不登校引きこもりは傷が深いが「〜したいjを育てよう。「〜したい」を見つけて、自分の「生」を 生きることて時間がかかっても子どもは癒やされ動き出す。

 次回のコーヒブレイク例会は、9月21日(第3土曜日)14時〜16時 さいわいプラザ陶芸工作室です。